PG工法
による既存杭撤去埋戻し

建設技術審査証明:建審証第2301号 国土交通省 NETIS 登録番号:KT-220065

PG工法とは?

PG工法は、既存杭引抜き工事の最大課題である「撤去」と「埋め戻し」に 独自のアプローチで問題解決をはかり、また地盤整備事業に本来的に不可欠な 「管理・記録」を独自の施工管理システムで実現させた工法です。 「撤去する」「埋め戻す」「管理する」の3要素が相まって、高く安定した施工品質をもたらします。

PG工法は
土地利用計画に大きな自由度とトータルコストの削減を実現します。

既存杭撤去埋戻し工事を行った地盤は、杭残置と埋戻し不全の可能性があるため、
後続工事(杭新設の打設など)に選択される施工方法などに制約が課せられます。
これに対してPG工法は、後続工事に制約を与えない柔軟性を提供することで、最新技術やよりコスト効率の良い工法を
自由に選択でき、クライアントのプロジェクトを成功へと導きます。
この柔軟性と自由度は、将来のメンテナンスや改修工事のコストを大きく削減することにつながります。

広く評価をされる確立された工法

PG工法は他工法に先駆けて建設技術審査証明を取得しました。建設技術審査証明事業とは、新しい建設技術の活用促進に寄与するために、民間において自主的に研究・開発された新技術について、学識経験者等がその技術内容を審査し、内容を客観的に証明し、普及活動に努めるものです。またPG工法はそれに先んじて、関東関西の地盤工学会で技術賞を受賞しています。「2020年度・地盤工学会関東支部・技術賞」「2016年度・地盤工学会関西支部・地盤技術賞」のいずれも「地盤工学の発展に顕著な貢献をした」ことが認められたものです。PG工法は広く評価される確立された工法です。

PG工法のプロセス

PG工法の特徴

①既存杭を先端から抱え上げて撤去

PG工法では、杭先端部をチャック爪で抱え上げ、既存杭全体をケーシングで包み込んだまま引き上げます。そのため、一般的な輪投げ工法で発生するような玉掛けに起因する事故とは無縁。安全確実な杭撤去が可能です。

撤去する

②破損した杭も先端まで撤去可能

既存杭全体をケーシングで包み込んだまま抱え上げるので、中折れ、破損、ジョイント不良などの不健全な杭も、先端部まで撤去できます。また既製コンクリート杭の根固め球根なども確実に撤去できます。

撤去する

③泥水と充填材が混ざりにくい置換型充填

PG工法ではケーシングの先端部から充填材を注入しながら引き上げを行うので、掘削孔の最深部から順に、充填材でしっかりと埋戻すことができます。また、充填材を掘削量と同じ100%の量で注入することで、充填材が孔内の泥水を下から上に押し上げ、地上へとオーバーフローさせます。このような「置換型充填」により、他の充填方法と比べて埋戻し品質を大幅に向上させています。

埋め戻す

④施工管理システム(高い品質と一貫性のある埋戻し)

既存杭撤去埋戻し工には充填材の注入方法や注入量に明確な基準がありません。その結果、現場判断や施工者の経験と勘に頼ることが多く、埋戻しの品質には大きな差が出てしまいます。
他の方法と異なり、PG工法では充填材の注入方法や量について明確なガイドラインを設けています。そして、専用に開発された施工管理システムを使用して、作業の進行をリアルタイムで「見える化」します。これにより、オペレーターは必要な充填材の量を正確に把握しながら作業を行うことができ、結果としてより高い品質と一貫性のある埋め戻しが実現できます。また、このシステムでは、ケーシングの位置、電流値、深さごとの注入量など、重要な施工データを詳細に記録・保管し、必要に応じて提出することも可能です。

管理する

PG工法をよりご理解いただくために

■解説映像

YouTubeのマルシン専用チャンネルで
PG工法を分かりやすくご紹介する「PG工法・杭先端パワーチャッキング工法」(3分40秒 ※音声あり)
施工のプロセスを模型で分かりやすく解説した「模型でわかるPG工法」(3分15秒 ※音声あり)
施工の様子と施工管理システムの画面表示をあわせた「画面でわかるPG工法」(3分16秒 ※音声あり)を公開しています。

PG工法・杭先端パワーチャッキング工法のご紹介 

模型でわかるPG工法

画面でわかるPG工法

■工法紹介パンフレット(電子版)

YPG工法の詳細を多数の図版と写真で紹介する「PG工法 杭先端チャッキング工法のご紹介」(A4版・40ページ)
パンフレットの電子版(PDF・17.6MB)をダウンロードできます。