工法紹介

大口径フライヤー工法

4 抜き跡地盤の問題を解決

大口径の杭を引き抜いた後は、杭孔上部から充填材を注入して埋め戻しを行います。
その際に、杭孔上部から最深部までを強制撹拌することで、充填材を均一に行き渡らせ、
抜き跡地盤の不良化や周辺地盤への悪影響を防ぎます。(エアリフト・エアブロー工法)

抜き跡注入の問題点

杭孔の埋め戻しは、一般的には、杭を引き抜きながら、杭側面から充填材を注入し、杭孔最深部まで行き渡らせます。しかし実際には杭周泥水と充填材が均一に混ざらずに層になっています。このために抜き跡の地盤が不良化する可能性があります。

  • ①杭孔上部から充填材を注入

    ①杭孔上部から充填材を注入
    杭を引き上げながら、杭孔上部から充填材を注入します。

  • ②杭孔最深部まで注入されるが…

    ②杭孔最深部まで注入されるが…
    充填材は杭側面から杭孔最深部に均一に行き渡るはずですが…

  • ③実際には均一に混ざらず層になる

    ③実際には均一に混ざらず層になる
    実際は杭孔上部だけが良好に見えて、内部は混ざらずに層になってしまう。

強制撹拌で均一な地盤環境を実現

そこで大口径フライヤー工法では、杭孔の上下層を強制撹拌することにより、均一な充填を実現します(エアリフト・エアブロー工法)。

  • ①上下を強制撹拌する

    ①上下を強制撹拌する
    エアリフト・エアブロー工法で杭孔内部の上下層を強制的に撹拌します。

  • ②上下均一に近づける

    ②上下均一に近づける
    上下均一の固さに近づけます。

  • 強制撹拌

スライム処理方法はまだ未確立

上記のエアリフト・エアブロー工法だけでは十分な撹拌ができないケースがあります。杭周囲に付着していた泥土が、固まりのままで杭孔底部に堆積している場合などです。この泥土の固まりを「スライム」と呼称します。スライムの処理は、アースドリル機で底ざらえをするなどの方法がありますが、まだ十分に確立されておらず、今後の課題となっています。

  • ①杭周囲には泥土が付着している

    ①杭周囲には泥土が付着している
    掘削ケーシングを引き上げた時点で杭周囲には泥土が付着しています。

  • ②泥土が崩れて杭孔底に堆積

    ②泥土が崩れて杭孔底に堆積
    上部から充填しながら杭を引き上げると泥土は崩れて杭孔底に堆積します。

  • ③均一な充填ができない

    ③均一な充填ができない
    その結果、杭孔上部は良好に見えますが、深部は層になり固化しないままになります。

  • ④泥土を取り除く(スライム処理)

    ④泥土を取り除く(スライム処理)
    そこで杭孔底部に堆積した泥土や土塊を除去することが必要です。

  • ⑤杭孔内部を強制撹拌

    ⑤杭孔内部を強制撹拌
    さらに杭孔底部から吸い込み、上部から吐出することで、上下層を撹拌します。

  • ⑥均一な抜き跡地盤を構築

    ⑥均一な抜き跡地盤を構築
    これにより杭孔上部から最深部まで、均一な充填に近づけることができます。